旅風呂~たびブロ

旅の思い出などを綴ります

山手線一周 徒歩の旅 4

山手線一周 徒歩の旅 3 からの続き】

※ 2008年3月の話しです。

 

品川駅から始めた

山手線一周徒歩の旅、

 

昨晩は新宿まで歩き、

新宿のホテルで一泊いたしました。

 

 

新宿のホテルでは

翌朝8時頃に目が覚めました。

 

朝は早起きをして
6時頃から歩く予定でしたが

だいぶ寝坊をしてしまいました。


起きてすぐに着替え、

ホテルをチェックアウトし

早速、歩き始めました。

 

 

ここまで山手線の線路沿いの道を

ひたすら歩いてきています。

 

新宿で泊まったホテルは

その線路沿いの道からは

少し距離がありましたので、

 

線路沿いの道まで戻るのに

少し時間がかかりましたた。

 


昨晩はけっこう歩いて

ホテルまで到着したんだなと、

ホテルから線路までの道を

歩きながら感じました。

 

 

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代々木駅周辺は、昔の受験時代を思いだし

少し懐かしい想いを感じました。

 

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原宿~渋谷と歩きましたが、

日曜日の午前中とあって

街はまだ静かな感じでした。

 

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恵比寿のドトールで朝食にしました。


この時間の恵比寿周辺もまだ静かで、

街のエンジンがかかる前

といった感じがしました。

 

 

 

目黒近辺の街並みは高級感が漂って

素敵な感じでした。

 

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住むなら目黒が良いなあと感じました。

 

 

五反田を過ぎると

もうゴールが見えているような感じです。

 

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大崎の手前で橋を工事していて

橋を渡れずに少し大回りをしました。

 

 

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「あと一駅でゴールの品川駅か」

と大崎を過ぎたあたりで感じましたが、

そこから品川駅までが遠かったです。


道も幹線道路沿いに歩き、

面白くないし、体は疲れるし、

気温は暑くなってきたしで

だいぶ退屈感を感じました。

 

 

そしてようやく品川駅到着。

 

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ゴールした時間は午前11時過ぎでした。

 

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山手線一周38キロを

一日目7時間、

二日目4時間の

合計11時間くらいで

歩いた計算になります。


途中、ご飯を食べたりもしましたので、

まあそんな感じでしょうか。

 

歩き切ったことに対する感動は

それほど大きいものでは

ありませんでした。

 


ただ、街の景色の移り変わりは

歩いていて本当に面白かったです。

 

山手線沿いにはちゃんと

歩ける道が線路の横にあって、

池袋~目白間の一部を除いては

線路を見ながら歩けました。

 


歩いてみると街ごとに

景色や雰囲気が違っていて、

とても面白かったです。

 
駅が一つ違うだけでこんなにも

雰囲気が変わるのかと。

 

街の雰囲気がガラッと変わる

面白さを感じました。

 

仕事するなら田町、浜松町。
住むなら目黒。
遊ぶなら秋葉原御徒町、上野。
かなっと。

 

東京を足で感じることが出来て

とても面白い旅行でした。

 

 

 【終わり】

山手線一周 徒歩の旅 3

 【山手線一周 徒歩の旅 2 からの続き】

※ 2008年3月の話しです。

 

 

池袋に到着して、都会にようやく

戻ってきたという感じがしました。

 

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こうした都会の喧噪は秋葉原以来

のように感じます。

 


山手線の北側のエリアに位置する

駅の中でも池袋は桁違いに大きい街です。


歩いている人の数も違います。

もう夜の10時を過ぎているのに

駅前の人出は大変多く感じます。

 


少しお腹もすいたので、

駅前のハンバーガーショップに入って

ハンバーガーを食べました。

 


食べながら、もう夜の10時なんで、

この先どうしようかと思案しました。

 

方針を決めなければなりません。
夜通し歩き続けるか。


どこかでホテルを見付けて泊まって、

この徒歩の旅の続きは明日にするか。

 

そんなことを考えているうちに
ようやく妻からメールの返信が来ました。


「なにアホなことやってんの?」

と(笑)。

 

ここまで歩いてきて

だいぶ足も疲れて来ました。


山手線一周に対して

もう半分以上は歩いてきたでしょうか。

 

しかし、泊まるには時間も中途半端だし、

現在いる場所も中途半端のように感じます。

 


「もう少し歩いておくか」ということで

目白駅に向かって歩き始めました。

 

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目白では学習院大学を初めて見ました。


ちょっとここだけ高貴な雰囲気が

漂っていました。


私の勝手な思い込みで

そう見えただけかもしれませんが。

 

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高田馬場~新大久保と

ざわざわとした街を抜けて

新宿駅に到着しました。

 

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時間も11時過ぎ。
なんだか足もより一層重く感じてきましたし

ちょっと気分的にもマンネリ化してきました。


このままダラダラ続けるよりも、

今晩はホテルで休んでおいた方が

今回の徒歩旅行もなんとなく

充実したものになるような気がして

ホテルで一泊することにしました。


駅の中で電話帳を見付けて、

新宿界隈のホテルに電話しました。


もう結構遅い時間なので

少し大きなホテルの方が対応して

くれるのではないかと思い、

有名なホテルを中心に

電話をかけてみました。


何軒か目でようやく

シングルルームをゲットできました。


一泊6000円くらいでした。

 

ホテルに行く途中、

飲み物などの買い物をした後、

ホテルに到着しました。


身体はさすがに疲れていて、

シャワーを浴びた後

ベッドに横になると

すぐに寝てしまいました。

 

 

【続く】

 

 

山手線一周 徒歩の旅 2

山手線一周 徒歩の旅 1 からの続き】

※ 2008年3月の話しです。

 

 

品川駅からスタートした

山手線一周徒歩の旅

二駅目の浜松町に到着しました。

 

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品川~田町~浜松町間は

洗練されたオフィス街といった感じ。


街並みは近代的だし、

仕事がしやすそうな雰囲気でした。

 

 

新橋駅に到着した頃には

スタートから1時間半が経過していました。

 

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「まだ3つ目の駅か」

 

少し先を急がないと

何時間かかるか分からないなと

不安になり始めたのはこの辺りでした。

 


新橋駅から有楽町駅の間は

線路下の飲み屋さんを

見ながらの歩きです。


「いろいろなお店があるんだなあ」

ときょろきょろしながら歩を進めました。

 

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東京駅は丸の内側に到着。

 

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はとバスが並んでいる横を歩くと、

歴史を感じる駅舎に到着しました。

 

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東京駅の写真を撮って

すぐに神田駅に向かいます。

 

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新橋~有楽町~東京~神田間は

東京の歴史を感じさせる街並みでした。

 

 

 

風水の本か何かに

秋葉原は龍が住む町」と

書いてあるのを思い出しました。


秋葉原の街の下には龍が住んでいて、

そのため、この街は長年にわたり

大変活気があるとのこと。


土曜日の夕方という事もありましたが、

人出が多く、街は大変な賑わいでした。

 


品川駅から順番に歩いてくると、

この秋葉原という街には

確かに、他の街とは違った

際立ったエネルギーを感じ、

 

なるほど、龍が住む町という

表現にも納得がいきました。

  

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御徒町~上野間はアメ横

商店街を通りながらの歩きです。

 

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ここは昔ながらの庶民的な活気が

あって面白い雰囲気の街でした。

 

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時間は夜の7時になっていました。

 

 

秋葉原で携帯から妻に

秋葉原まで来たよ~」と

メールをしたのですが、

まだ返事がありません(寂)。

 


「もう1/3くらい来たかな」と、

 

お腹もすいたので上野の商店街の

立ち食い寿司店に入って

腹ごしらえをしました。

 

 

 

鴬谷はラブホテル街の中を抜けて行きます。

 

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街の雰囲気も一気にアダルトな感じになり、
古めかしさもあって、

昭和のエッチな街といった感じがします。


猥雑な感じが面白い街でした。

 

 

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日暮里~西日暮里は

つくばエキスプレスの影響で、

発展する兆しも見えなくはないですが、

なんとなく古めかしい感じがします。

 

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田端~駒込巣鴨と歩く頃には

もう夜の9時近いこともあって、

辺りは暗く、人通りも少なく、

ひっそりとした感じです。

 

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文芸碑などもありますし、

坂も上ったり下りたりキツイし、

昭和レトロな感じがする街でした。

  

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大塚はアダルトな怪しい雰囲気が漂う街。

 

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このあたりの山手線の北側は

山手線の南側とは

だいぶ雰囲気が違って感じます。


若い人の街というわけでもないし、

近代的なビルが立ち並んでいる

というわけでもありません。

 

下町の古めかしい雰囲気を感じながら

池袋へと向かいました。

 

  

【続く】

 

 

山手線一周 徒歩の旅 1

※2008年3月の話しです。

 

 

「山手線沿いに一周

 歩いたことあるんだ」

 

というと

「なんでそんなことしたの?」

とか

「何時間かかったの?」

とか

「距離はどれくらいあるの?」

 など

いろんな質問を受けます。

 

 

私がそもそも、

山手線一周って歩くことも

 できるんだなあ」

ということを知ったのは、

 

「親子で山手線沿いの

 道を歩いて一周した」

というネットニュースを

見たのがきっかけ。

 

ネットで検索してみると

いくつか体験記がアップされていました。

 


そうした記事によると、

山手線一周は約38キロ。

 

線路沿いに道がついているので

歩く距離は40キロちょっとでしょうか。

 

 


歩いて山手線一周だなんて

考えたこともありませんでしたが、

ちょっと面白そう!!

と思ってしまいました。

 

 

 

そのニュースを見た日から2日後、

 

その日は、妻と子供が幼稚園の

お泊りで家にいないといいます。

 

「よっしゃ!そんなら、

 山手線一周徒歩の旅やってみっか」

と思い立ち、


自宅を出発し、

電車で品川駅に到着したのは

土曜日の午後3時頃でした。

 

ちょっと遅い時間の出発でしたが

こういうのは勢いでやっちゃわないと

決して実現しない類のチャレンジ。

 

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そんなこんなで

品川駅の京浜急行線の改札口を出て、

国道15号線に立った私は、

右に行くか、左に行くか考えながら、


「回るなら時計回りかな」


ということで大崎駅を目指して

第一歩目を踏み出し、

歩き始めました。

 

 

品川駅周辺は仕事やら何やらで

良く来るので、見慣れた景色。

 

リズムよく歩き、ほどなく

隣の駅である大崎駅に到着。。。

 

のつもりだったんですが、

最初に到着した駅は

なんと田町駅でした。

 


「あ~やっちゃったか

 逆に歩いてきちゃったなあ~。

 まあ今更引き返せないし、

 このまま続けるか」

 

と最初っから行き先を180度

間違えてしまい

出足からつまづいてしまいました。

 

まあしょうがない。

 

田町駅の看板を携帯で撮影し、

記念すべき一駅目の記録としました。

 

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駅ごとに、駅名が表示されている看板を

携帯電話で撮影していき、

それを山手線一周

徒歩旅行の証拠にしようと思いました。


証拠と言っても

誰も確認しようなんて人はいませんが。

 

 

この徒歩の旅が

面白そうだなあと思ったのは

いくつか理由がありました。


普通の旅でないことがしたいなあ

というのも理由の一つですし、


私は東京をじっくりと見たことが無く、

歩きながら東京の街並みを

ゆっくりと感じてみたい

といった理由もありました。



【続く】

 

上海 5

【上海4から続く】

 

 

万里の長城から、

明の十三陵に寄り、

北京の街に帰ってきた頃には

辺りはすっかり暗くなり、

晩秋の北京の夜は大変に

冷え込んでおりました。

 

 

せっかくだから三人で

夕飯でも食べていこうと、

街を歩きながら食堂をさがすと、

「涮羊肉」の看板がある店の前を

通りました。

 

 

中をのぞくと、各テーブルには

大きな鍋が置かれ、

そこでしゃぶしゃぶ風のお肉を

食べています。

 

羊のしゃぶしゃぶのお店でした。

 

 

外は大変寒かったこともあり、

お鍋がとても温かそうで、

このお店で夕飯をとることになりました。

 

 

三人分の涮羊肉を注文、

運ばれてきたお肉は薄くカットされ

とても美味しくいただきました。

 

 

 

そんな過ごし方をしながら

北京には3日間滞在し、

 

その後、列車で再び上海に戻りました。

 

 

以前宿泊した「浦江飯店」に

再度宿泊しましたが、

中国の旅もそろそろ2週間に

なろうとしています。

 

もうとっくに日本に帰るべき日は

過ぎています。

 

 

具体的に帰る日や

帰り方を決めなければなりません。

 

 

行きに乗った横浜~上海間を結ぶ

定期船「鑑真号」の

出発まで、まだだいぶ日にちが

ありましたので、

 

帰りは自ずと飛行機での帰国と

いうことになります。

 

 

実は私はそれまで飛行機に

乗ったことがありませんでした。

 

飛行機のチケットをどうやって

取るか分かりません。

 

 

とりあえず上海のJALに行き、

一週間後の成田行きのチケットが

最短で予約できるチケットとのことで、

そのチケットを予約しました。

 

 

一週間、上海をぶらぶら観光し、

上海虹橋空港から飛行機に乗り、

成田空港へ。

 

約3週間ぶりに日本に帰ってきました。

 

 

帰国の日を決めないで旅立ちましたが、

三週間とは思わぬ長い旅となりました。

 

 

初めての海外旅行でしたが、

実に多くの方々にお世話になり

お陰様で無事に帰ってくることができ、

大変有意義な旅をすることができました。

 

 

 

【終わり】

 

 

  

 

上海 4

【上海3から続く】

 

 

そんなこんなで約一週間を蘇州で

過ごしました。

 

そのように過ごしているうちに

中国での日常にも慣れはじめたこともあり、

 

しだいに他の町も見てみたくなりました。

 

ふと、頭に浮かんだのは「北京」。

 

二人に話すと、

「行ってみたら」とのこと。

 

地球の歩き方でいろいろ調べ

北京行きを決断。

 

翌日に蘇州を出発することにしました。

 

 

お二人には船から、上海、蘇州と

すっかりお世話になっています。

出発前の晩も食事を一緒に

させていただき、

今までのお礼を告げました。

 

 

翌日、北京行きの列車に乗車。

 

チケットは軟臥をとりました。

4人部屋の個室、

中から鍵もかかります。

 

いよいよ一人での旅が始まります。

 

 

列車で一晩を過ごし、

翌日、北京駅に到着。

 

約20時間の列車での旅でした。

 

 

その当時、北京の町は

近代化へ向かっての建設ラッシュ中。

 

その影響か、安い宿が

次々となくなっているとのことでした。

 

北京南駅のそばに安ホテルが

あるのをガイドブックで発見。

 

北京駅から北京南駅までバスで向かい、

ガイドブックを片手に歩いてホテルへ。

 

ホテルに到着し、

ドミトリー部屋があるというので

ベットを一つとりました。

 

確か一泊6ドルくらいだったと

記憶しています。

 

部屋で少し休んだ後、

北京の街を観光しに一人で外出。

 

まず最初に天安門広場を目指しました。

 

到着し、天安門広場を歩きます。

 

毛主席記念堂では毛沢東

腐敗処理がされた遺体を見学。

 

故宮を見学したり、

王府井を歩いたりして

宿へ戻りました。

 

 

ロビーに入ると私と同年代くらいの

若い日本人が二人で話しています。

私も挨拶をして話しに混ぜてもらいました。

 

聞くと別々の旅行者で、

いまここで初めて会い、

話をしていたとのこと。

 

三人で話しているうちに、

「明日、万里の長城に行かないか」

という話しになりました。

 

ツアー会社に観光ツアーの

予約をしに再度町に出かけ、

翌朝のツアーの三人分の予約を完了。

 

翌朝の待ち合わせ場所と時間を決め、

その日はお互いに分かれました。

 

 

翌早朝に宿のロビーで集合、

ホテルのそばの北京南駅の

構内で水餃子を朝飯で食べ、

観光バスの出発場所に向かいます。

 

出発時間になり、

万里の長城へ向けてバスは出発。

 

約2時間で到着し、自由行動とのこと

万里の長城を三人で歩きました。

 

 

【続く】

 

上海 3

【上海 2から続く】

 

 

上海での最初の宿「維力飯店」を出て、

船で同室だった二人に

「浦江飯店」で再会した私は、

 

翌朝荷物をまとめ、

上海駅まで三人で歩き、

列車の切符を買い、

蘇州に向かいました。

 

 中国の列車のシートには

4種類の券種があるとのこと。

 

私達は一番安いチケットである

「硬座」のチケットを買い、

 列車に乗り込みました。

 

上海から蘇州まで約4時間。

 

ビニールレザー張りの

硬いシートに座り、

途中の停車駅で駅弁を調達し、

三人で食べ、

列車の旅を楽しみました。

 

 

蘇州に到着。

駅前の喧騒を抜け、バスに乗り、

今晩の宿を目指します。

 

約20分で宿の近くのバス停に到着。

 

宿に入り、三人一室の部屋をとりました。

 

部屋に荷物を置いて街に出かけ

「爆魚麺」という揚げたお魚が

のっている麺を食べました。

 

はじめて見る蘇州の街並み、

上海よりはこじんまりとした町。

 

蘇州は運河の町なので、

あちらこちらに運河が走っています。

 

船で同室であった二人は

何度目かの蘇州とのこと。

 

街の様子はよくご存じで、

二人に案内をしてもらいながら、

歴史を感じさせる

蘇州の街並みを楽しみました。

 

 

また二人にはいろいろな経験を

させていただきました。

 

 

蘇州の市場で大量に上海蟹を買って

二人の蘇州の知人のご家庭に持ち込み

調理をしていただいて

二十人くらいでいただいた

夜もありました。

 

味は良く覚えていませんが、

中国でも蟹を食べるときは

無言になるのだなと感じたことを

覚えています。

 

 

鳥をまるごと焼いて大勢で

食べた夜もありました。

 

鳥の頭、頭蓋骨の部分は

その日一番のお客様に食べていただく

という習慣があるらしく、

なぜか私が選ばれ、食べさせてもらいました。

 

頭蓋骨を噛んだときの固い感触が

口の中に残っています。

 

 

宿の入り口の横にはハンコやさん

があって、石のハンコに名前を

彫ってお土産にしました。

 

20本くらいのハンコを作ってもらって

帰国後、友人達にお土産で配りました。

 

 

中国では羽毛布団が安いらしく、

蘇州から上海に列車で戻り、

南京東路にある第一百貨店で

羽毛布団を買い、

 

蘇州に持って帰り、

蘇州の郵便局から日本に船便で

送ったこともありました。

 

2ケ月かけて到着した羽毛布団、

父へのお土産でした。

 

父は亡くなるまで、その羽毛布団を

使ってくれていたそうです。

 

 

【続く】