旅風呂~たびブロ

旅の思い出などを綴ります

上海 3

【上海 2から続く】

 

 

上海での最初の宿「維力飯店」を出て、

船で同室だった二人に

「浦江飯店」で再会した私は、

 

翌朝荷物をまとめ、

上海駅まで三人で歩き、

列車の切符を買い、

蘇州に向かいました。

 

 中国の列車のシートには

4種類の券種があるとのこと。

 

私達は一番安いチケットである

「硬座」のチケットを買い、

 列車に乗り込みました。

 

上海から蘇州まで約4時間。

 

ビニールレザー張りの

硬いシートに座り、

途中の停車駅で駅弁を調達し、

三人で食べ、

列車の旅を楽しみました。

 

 

蘇州に到着。

駅前の喧騒を抜け、バスに乗り、

今晩の宿を目指します。

 

約20分で宿の近くのバス停に到着。

 

宿に入り、三人一室の部屋をとりました。

 

部屋に荷物を置いて街に出かけ

「爆魚麺」という揚げたお魚が

のっている麺を食べました。

 

はじめて見る蘇州の街並み、

上海よりはこじんまりとした町。

 

蘇州は運河の町なので、

あちらこちらに運河が走っています。

 

船で同室であった二人は

何度目かの蘇州とのこと。

 

街の様子はよくご存じで、

二人に案内をしてもらいながら、

歴史を感じさせる

蘇州の街並みを楽しみました。

 

 

また二人にはいろいろな経験を

させていただきました。

 

 

蘇州の市場で大量に上海蟹を買って

二人の蘇州の知人のご家庭に持ち込み

調理をしていただいて

二十人くらいでいただいた

夜もありました。

 

味は良く覚えていませんが、

中国でも蟹を食べるときは

無言になるのだなと感じたことを

覚えています。

 

 

鳥をまるごと焼いて大勢で

食べた夜もありました。

 

鳥の頭、頭蓋骨の部分は

その日一番のお客様に食べていただく

という習慣があるらしく、

なぜか私が選ばれ、食べさせてもらいました。

 

頭蓋骨を噛んだときの固い感触が

口の中に残っています。

 

 

宿の入り口の横にはハンコやさん

があって、石のハンコに名前を

彫ってお土産にしました。

 

20本くらいのハンコを作ってもらって

帰国後、友人達にお土産で配りました。

 

 

中国では羽毛布団が安いらしく、

蘇州から上海に列車で戻り、

南京東路にある第一百貨店で

羽毛布団を買い、

 

蘇州に持って帰り、

蘇州の郵便局から日本に船便で

送ったこともありました。

 

2ケ月かけて到着した羽毛布団、

父へのお土産でした。

 

父は亡くなるまで、その羽毛布団を

使ってくれていたそうです。

 

 

【続く】